科長 吉田 幸洋
(院長・教授)

当院は正常妊娠のみならず、千葉県の地域周産期母子医療センターとして、母体胎児集中治療室(MFICU)3床、新生児集中治療室(NICU)9床、さらに新生児治療回復室(GCU)12床を有し、小児科・小児外科との連携のもと切迫早産、多胎妊娠、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群などのハイリスク妊婦や、出生後早期に外科的治療が必要になる症例についてもご紹介を頂いており、地域の医療機関より、毎年約60例の緊急母体搬送を受け入れております。また当院は総合病院である事から、脳疾患・腎疾患・膠原病疾患・心臓疾患等の妊娠に関連し症状悪化の可能性がある様々な合併症を持つ妊婦に関しても、他科連携により最適な医療の提供を目指しております。

さらに当院では、合併症のないローリスクの妊婦さんに対しても産前、産後の満足度の向上を目的として、様々な取り組みを行っております。例を挙げると、産褥食を一般の病院食とは区別し、栄養素やカロリーを考えた産褥特別食としました。また3B病棟においては中学生以下の児童についても妊婦さんや産褥婦さんと面会ができるようになりました。また、産後の心身のケアや育児指導を目的とした産後ケア施設を開設するなど、さらに多種多様なニーズにお応えできる様に変革を行ってまいります。その中で、2016年から希望者に対する無痛分娩を開始いたしました。欧米諸国においては、出産の半数以上が無痛分娩による国も多いのに比較し、日本では2007年度の調査においてわずか2.6%と低く、今後多様化するニーズに対応するため、麻酔科と連携し安全で快適なお産をスローガンに、今後も様々な取り組みを行ってまいります。正常妊娠・正常分娩とは、最終的に元気なお子さんが生まれて初めて言えることであり、妊娠の途中で結果を予測することは困難です。安全・安心な出産をご希望の妊婦さんは、ぜひ当院への受診をご検討ください。